いざという時に役に立つ!
こんにちはchessinuです。
近場での買い物時にパンクをした場合は、「家に帰り自分で修理する」または「近くのバイク屋に持っていて修理をしてもらう」などで対応ができます。
しかしツーリングなどの遠征先にてパンクをした場合は少し大変です。例えば自分で修理道具を持参してその場で修理が出来れば一番良いのでしょうが、実際にそこまで出来る人はほとんどいないと思います。
なので現実的な選択肢としては「JAFや加入保険のロードサービスを使用する」、または「その場で一時的な応急処置をして後で修理する」という感じになります。
ということで、今回はその場で一時的な応急処置をするために必要な製品を紹介していきます。
いざという時のためのお守り代わりに持っておいても良いかも知れません!
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ちなみに「スーパーカブのタイヤのパンクを自分で修理する方法」について紹介した記事がありますので、こちらもぜひ合わせて参考にしてみてください!
スーパーカブのタイヤの種類
画像引用元 : GOOD YEAR公式
バイクのタイヤは大きく分けると「チューブタイヤ」と「チューブレスタイヤ」の2種類があります。
- チューブタイヤ
- チューブレスタイヤ
名前の通り「チューブタイヤ」はタイヤの内側にチューブがあり、空気入れなどでそのチューブに空気を送り膨らまして走行しています。
逆に「チューブレスタイヤ」のタイヤ内側にはチューブが無く、代わりに「インナーライナー」というゴムシートが貼り付けられています。
では我がスーパーカブ110(JA44)のタイヤはどちらになるのでしょうか?
ということでその疑問を解決するために、ホンダ公式サイトに有る「パーツリスト」を確認して調べてみました。
すると「チューブ」とハッキリ書かれていますね。なのでスーパーカブのタイヤは「チューブタイヤ」ということが分かりました。
ちなみに同じスーパーカブでも125cc仕様の「スーパーカブ C125(JA48)」のタイヤは「チューブレスタイヤ」となっています。
チューブタイヤとチューブレスタイヤの良い点と悪い点
そして色々と調べてみると、どうやらチューブタイヤ・チューブレスタイヤにはそれぞれ以下のような「メリット・デメリット」があるそうです。
チューブタイヤ
- コストを抑えられる(メーカーから見て)
- 道具さえ揃っていれば比較的簡単に修理できる
- 空気圧不足やパンクの際に見た目で分かりやすい
- パンクすると急激に空気が漏れる
- チューブがあるため放熱されにくく、タイヤの温度が上がりやすい
チューブレスタイヤ
- パンクをしても急激に空気が漏れない
- リム打ちパンクなどの恐れがないので、空気圧を低めに設定できるので乗り心地が良くなる
- タイヤ内部の空気がリムに直接触れるため放熱効果が高く、タイヤの温度上昇を抑えられる
- 空気圧不足やパンクした際に見た目では気がつきにくい
- ホイールにタイヤをはめる作業が難しい
補足
チューブレスタイヤには「チューブレスレディタイヤ」というタイヤもあります。
チューブレスタイヤとの違いは「シーラント」と呼ばれる専用の液体を空気保持に使用するかどうかです。話が脱線してしまうのでここでは詳しく紹介はしませんが、チューブレスレディタイヤについて知りたい方はぜひググってみてください。
応急処置グッズを紹介
それでは話を元に戻し、スーパーカブのパンク時の応急処置に使えるグッズを紹介していきます。
今回紹介する製品は以下の2つです。
なお2つ目に紹介する「エーモン パンク修理キット 5mm穴以下用」に関しては、チューブレスタイヤ専用製品なのでスーパーカブ C125に乗っている方向けの製品となります。
- ホルツ パンク修理剤 タイヤウェルド (小)
- エーモン パンク修理キット 5mm穴以下用
備考
この記事では紹介していませんが、キタコ(KITACO)が販売している「パンク予防剤」というのもあります。
この製品はパンク修理だけではなく、事前に特殊な液剤をチューブ内に注入しておくことにより「パンク予防」としても使用できるそうです。
チューブタイヤ用がこちらです。
チューブレスタイヤ用はこちらです。
Holts(ホルツ) パンク修理剤 タイヤウェルド (小)
まず1つ目に紹介するパンク応急処置グッズは、(英)Holts社製パンク修理剤の「タイヤウェルド」です。
こちらはパンクして空気が抜けたタイヤに対し、ガスなどを注入してパンク穴を塞いで膨らますための製品です。
- 企業
- イギリス Holts社
- 製品名
- パンク修理剤「タイヤウェルド」(小)
- 型番
- MH701
- 適合バイク
- 小型バイク・自転車
- 適合タイヤ
- チューブタイヤ・チューブレスタイヤ
- 適合バルブ
- 英式バルブ・米式バルブ
- 修理方法
- 容器内に入っている「ガス」と「液体ゴム」によってタイヤを膨らましてパンク穴を塞ぐ。
使用上の注意点
「3mm以上の穴」や「パンク以外で空気が抜ける」場合には修理ができません。
またパンクしたタイヤ一本につき、一本使い切りとなっています。余っていても他のタイヤでの使用は避けてください。
内容物紹介
「Holts(ホルツ) パンク修理剤 タイヤウェルド (小)」の内容物は以下のようになります。
- 本体(パンク修理剤)
- 英式変換バルブ
- 取り扱い説明書
- 収納袋
本体(パンク修理剤)
パンク修理剤本体です。この中には液体ゴムとガスが入っており、泡として噴出されパンク穴を塞ぎます。
画像引用元 : Holts公式
英式変換バルブ
パンク修理剤本体のノズルが米式対応なので、普通の自転車(ママチャリ)などの英式バルブにはそのままの状態では取り付けることが出来ません。
なのでこの英式に変換するバルブを取り付ける必要があります。
取り扱い説明書
こちらに一連の作業手順が乗っていますが、正直こちらの白黒の文字や図を見るよりは、ネットで公式サイトから動画を見て参考にした方がイメージが掴みやすいと思います。
収納袋
本体のおまけで付いてくる収納袋です。
ただ結構お洒落で割と気に入っています。パンク修理剤を入れなくても別の物を入れて使えそうですね。
パンク修理剤「タイヤウェルド」の使用方法
使用方法に関しては「付属の取り扱い説明書」や「Holts公式の動画」で詳しく紹介しています。なのでここではざっくりとした作業手順を一緒に見ていきます。
作業手順は以下のようになります。
簡潔に言うと「パンク箇所に刺さった釘などを抜いてタイヤ(チューブ)内の空気を全部抜いた後、タイヤウェルドを使用してゴム液とガスをタイヤ内に注入する」という感じです。
- パンクの原因(釘など)を取り除く
- タイヤ内の空気を全て取り除く
- 本体ノズルをタイヤのバルブにねじ込む
- ゴム液とガスをタイヤ内に注入
使用方法
パンクの原因(釘や石など)を取り除いた後、タイヤ内の空気を「虫回し」などを使用して全て抜きます。
ちなみに武蔵ホルト株式会社のカスタマーサポートに電話して聞いた所、「虫(バルブコア)」は取り付けたままの状態でガスを注入してくれと言われました。
そしてパンク穴をアナログ時計の「5時」または「7時」の方向にセットします(「6時」の方向は避ける)。
タイヤウェルドのノズルをタイヤのバルブにしっかりとねじ込みます。
ストッパーを外して「ON」に回します。まぁ今回は特にパンクしてないのでONにはしませんが…。
実際に液体ゴムとガスを注入するとタイヤがパンパンに膨らむそうです。
エーモン パンク修理キット 5mm穴以下用
2つ目に紹介するパンク応急処置グッズは「エーモン パンク修理キット 5mm穴以下用」です。
こちらはタイヤがパンクした箇所の「穴を塞ぐため」の製品です。
先程のHoltz社の製品と違い、ガスなどを注入してタイヤを直接膨らませる物ではありません。
ただ単純にパンク穴を塞ぐために使用する物です。なのでパンク穴を塞いだ後は、必要に応じて空気入れポンプなどで空気を入れる必要があります。
- 企業
- 日本 エーモン社
- 製品名
- エーモン パンク修理キット 5mm穴以下用
- 適合タイヤ
- チューブレスタイヤ
- 修理方法
- パンク穴の部分に専用のプラグを差し込みパンク穴を塞ぐ。
使用上の注意点
「5mmを超える大きさの穴」や「パンク以外で空気が抜ける」場合には修理ができません。
またチューブレスタイヤ専用製品となっていますので、チューブタイヤには使用しないでください。
内容物紹介
「エーモン パンク修理キット 5mm穴以下用」の内容物は以下のようになります。
- ラチェット(本体)
- キリ棒
- 押し棒
- プラグ2本
- ガイドパイプ
- ラバーセメント
- 取り扱い説明書
ラチェット(本体)
ラチェット式のハンドル本体です。先端の部分を回して取り外すと、中に他の道具が収納されています。
このラチェット式のハンドル本体に、ガイドパイプやキリ棒および押し棒を装備して作業をします。
キリ棒
パンク穴の箇所にガイドパイプを差し込むために使用します。
押し棒
パンク穴の箇所に専用プラグを差し込むために使用します。
ガイドパイプ
タイヤのパンク穴の箇所に差し込み、ガイドパイプの上の穴から専用プラグを入れます。
プラグ2本
パンク穴の箇所に専用プラグを差し込み穴を塞ぎます。このプラグは「熱によりタイヤと同化する未加硫ゴム」という物を使用しています。
ラバーセメント
専用プラグに巻いてあるテープを剥がしてラバーセメントを塗布します。有機溶剤が使用されているため、十分に換気された場所で作業を行う必要があります。
取り扱い説明書
詳しい手順が書いてあるので、使用する際には必ず目を通しておいてください。
エーモン パンク修理キットの使用方法
画像引用元 : エーモン公式サイト
エーモン公式サイトまた取り扱い説明書に詳細な手順が書いてあるので、ここではざっくりとした流れについて紹介していきます。
これから行う作業を簡潔に言うと「専用プラグをパンクした穴に詰める」っていうだけのことです。
使用方法
まず始めにキリ棒とガイドパイプを組み合わせます。
そしてそれをラチェット式ハンドル本体に取り付けます。
そしてキリ棒とガイドパイプに「ラバーセメント」を塗布します。
それをタイヤのパンク穴箇所に突き刺して、ラチェット式ハンドルを時計回りに動かしガイドパイプをねじ込みます。(青いマスキングテープをタイヤに見立てています笑)
そのねじ込んだガイドパイプの中に「専用プラグ」を差し込みます。
その後は「押し棒」をラチェット式ハンドルにセットしてねじ込んだガイドパイプを取り出します。するとタイヤのパンク穴には「専用プラグ」が差し込まれただけの状態になります。
最後に20~30分したらタイヤに空気を入れて、「専用プラグ」のはみ出したところをハサミでカットして終了です。
ざっくりとした流れについて紹介しました。
終わりに
まぁ出来るだけパンクしないに越したことはないのですが、しかしどんなに注意していてもある日突然パンクしてしまうこともあります。
また、意図的に誰かのイタズラによりパンクさせられたりする場合もありますからね。悲しいことですがこれは避けようがありません…。
なのでパンク修理が出来る道具を最低1つは常備しておいた方が良いと思います。
「備えあれば憂いなし」
バイクに乗る時には常に心がけておきたいと思います笑
それでは以上で、バイクのタイヤがパンクした時に役に立つ応急処置製品の紹介は終わりとなります。
さようなら~
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