ミラー選びは大事
こんにちはchessinuです。
やはり日常的にスーパーカブに乗っていて思うのは、後方確認をする時にミラーの「鏡面部分」が大きい方が安心して運転ができるということ。
でもスーパーカブの純正ミラーって結構小さいんですよね。
なので新しく「鏡面の大きいミラー」に交換しようかな~…なんて思いつつ、スーパーカブを購入してからもう1年近く経ちますが、結局未だにミラーを交換せずにいました…。
しかしこれでは駄目だと重い腰を上げ、新しいミラーに交換したのでその様子を記事にまとめたので、ぜひ参考にしてみてください。
ちなみに今回の作業で分かったことは、スーパーカブのミラー交換自体はとても「簡単な作業」、ただ交換するミラー選びの際に「持っておくべき知識」が意外と必要でしたね。
ミラーの構造について
それではまず始めにスーパーカブのミラーの「構造」について紹介します。
というのもスーパーカブに対してミラーがどの様にして取り付けてあるのかを理解しておかないと、取り付け時はもちろんのこと、取り付けるミラーを「選ぶ時」にさえ混乱してしまいます。
なのでミラーを取り付ける前に、必ず「ミラーを取り付けてある構造」を知っておく必要があります。
逆ネジ仕様
そこら辺にある一般的な正ネジは「時計回り」に動かすと締まり、「反時計回り」に動かすと緩みますよね。
しかし逆ネジ場合は全く「逆の動作」になり、「時計回り」に動かすとネジが緩み、「反時計回り」に動かすとネジが締まります。
そして我らがスーパーカブ110(JA44)の両ミラーは「逆ネジ」になっています。
ちなみに「2007年(平成19年)以降」に製造されたホンダ製のバイクは、ミラーが左右とも全て逆ネジの仕様となっているらしいです。
逆ネジと変換アダプター
スーパーカブの両ミラーは「逆ネジ」ということを紹介しましたが、実はスーパーカブの車体側は「正ネジ」になっています。
しかし「正ネジ」と「逆ネジ」では直接取り付け合うことができません。
では一体どの様にしてスーパーカブに取り付けてあるのか?と言うことに関してですが、単純に「変換アダプター」と言う物を間に挟んで取り付けています。
この変換アダプターを取り付けることにより、車体側の「正ネジ」とミラー側の「逆ネジ」を合わせることが出来ます。
更に細かく見ていくと、スーパーカブの車体側のネジは「10mm」の正ネジで、ミラー側のネジは「8mm」の逆ネジとなっています。
なので正確にはこの変換アダプターは、「10mmの正ネジ」と「8mmの逆ネジ」を取り付けるためのアイテムということになります。
バイクショップに行けば色々な種類の変換アダプターが売っているので、自分に必要な物を探してみてください。
逆ネジと変換アダプターの役割
逆ネジをと変換アダプターには、以下のような「衝撃緩衝装置」としての役割があります。
- 走行中に接触した時の緩衝目的
- 走行中に転倒した時の緩衝目的
走行中に接触した時の緩衝目的
例えば「左側」に正ネジのミラーを取り付けた場合は、走行中に前方から来た人や物にぶつかった時にミラーは「緩む方向」に動くので、ダメージを最小限に抑えることができます。
ただし「右側」に正ネジのミラーを取り付けた場合は、走行中に前方から来た人や物にぶつかった時にミラーは「締まる方向」に動くので、お互いに怪我をする恐れがあります。
ではどうするのかと言うと、右に「逆ネジのミラー」を取り付けることでそれを解決することができます。
そしてこの対応に関しては「各バイクメーカー」によって違っており、例えばヤマハのバイクは右側にそのまま逆ネジのミラーを取り付けているのですが、ホンダやスズキのバイクは右側と左側のミラーホルダーに「変換アダプター」を介して逆ネジのミラーを取り付けています。
まぁ個人的には変換アダプターを介した方が、衝突時に「前後関係」なくダメージを抑えることができるので良いと思います。
ちなみにタナックスの特殊なミラーには「ターナー」と呼ばれる衝撃緩衝機構があるので、ミラーホルダーに変換アダプターを介さずとも前後からのダメージを受け流すことができて便利です。
なお次に紹介する「保安基準」には、歩行者などに接触した際の「衝撃を緩衝できる構造」が必要との記載があるので、この逆ネジと変換アダプターの役割はとても大事だったりします。
走行中に転倒した時の緩衝目的
こちらも先ほど同じ様な感じなんですが、走行中に転倒した時にバイクのミラー又はアダプターが「緩まる方向」に動くので、ミラーや乗っている人に対する衝撃を和らげることができます。
ミラー選びについて
それではようやくミラー選びについての話なんですが、実はミラー選びに関しても1つ大切な決まり事があったりします。
まぁ面倒くさいと言ったら怒られてしまうかもしれませんが、しかしハッキリ言って「かなり面倒くさい」です笑
保安基準
では何が面倒くさいのかと言うと、国土交通省が定める「道路運送車両法の保安基準」に適合したミラーでないと、自分のバイクに取り付けることが出来ません。
少し前までの「保安基準」では割と緩い感じの決まりだったのですが、2006~7年?辺りに「新保安基準」という新しいガイドラインが制定されたことにより、バイクに取り付けられるミラーにかなり制限がついた感じになりました。
しかし当然のことながら、きちんとルールを守らないと警察に見つかった時に「罰則」が与えられます。確か不正改造?とかその辺に分類されるはずだったと思います…。
ただし正直なところ、この保安基準自体がかなり「形骸化」しているので、事故や違反を起こして取り調べを受けたとかではない限り、保安基準非適合のミラーを装着して走行したからといって、いきなり取り締まられることはまず無いと思います。(バイク用品店スタッフ談)笑
新保安基準について
この新保安基準は「2007年(平成19年)以降」に製造された全てのバイクに対して適用されるので、当然のことながら自分が乗っているスーパーカブ110(JA44)に対しても適用されます。
それでこの「新保安基準」についてなんですが、説明するのがすこぶる面倒くさい感じの仕様になっています。
ただし【TANAX(タナックス)のHP】や【motor-fanのHP】に分かりやすい説明が載っているので、興味ある方はぜひこちらを参考にしてみてください。
まとめ
ざっくり要点をまとめると以下の様になります。
- 鏡面の大きさが大事
- 衝撃緩衝機構が大事
- 新保安基準適合シールが貼ってあればOK!
スーパーカブに取り付けるミラーについて紹介
それでは大変お待たせいたしました。ここからはスーパーカブに取り付けるミラーについての紹介をしていきます。
とりあえず自分が取り付けたいミラーをまとめたところ、こんな感じになりました。
- 視認性に優れている
- とにかく大きくて見やすいのが良い。
- メッキ加工タイプ
- やはりピカピカのメッキ加工に憧れる。
- 円形以外
- 純正が円形タイプなので同じではつまらない。
いざミラー探しの旅へ
上記の条件と先程紹介した「新保安基準」の両方を頭の中に入れ、実際にバイクショップの「ライコランド埼玉店」へ見に行ってきました!
やはり県内最大規模のバイクショップということもあり、様々な種類のミラーが置いてあるので迷ってしまいますね…。
例えば純正と同じ様な円形タイプのメッキ加工ミラー。
それのブルーミラーバージョン。これはかっこよくてお洒落!
黄色いミラーもあります。
いかつい形のミラーも発見。
色々と見て回っていると、めちゃくちゃ鏡面が大きいメッキ加工タイプのミラーを発見。しかも「新保安基準適合」のシールまで貼ってあります!
もうこれしかないでしょ!?ってな感じで、この「ナポレオン スティングレイミラー APO-101-10」にしました。
正直、迷っていても切りがないですからね…。
ナポレオン スティングレイミラー APO-101-10
それでは購入したミラーについて紹介します。
- 名前
- ナポレオン スティングレイミラー
- 材質
- クロームメッキ
- ネジ系
- 10mmの正ネジ
- 鏡面の大きさ
- 縦80mm・横135mm
- 特徴
- 衝撃を吸収する「ターナー」を装備
補足事項
取り付け方に関してですが、実はメチャクチャ簡単なんです。
なぜならこのミラーはスーパーカブと同じ「10mmの正ネジ」仕様なので、特に変換アダプターなどを取り付ける必要もなくポン付け出来るからです。
ただし注意点として、ミラーは「2枚1組」では売っておらずそれぞれ「単品」で売っているので、必ず同じミラーを2つ購入する必要があります。
(そうでないと片側のミラーだけ届くという悲しい出来事が発生します。)
また元々付いている純正のミラーと比較するとこんな感じになりますが、やはり鏡面部が大きくなることにより「視認性」が高くなるのが一番嬉しいです。
ミラー用 高さ調整スペーサー
ミラーを取り付けるのは簡単なんですが、そのままスーパーカブに取り付けると若干ミラーの「位置」が低くなるので、高さ調整用のスペーサーも一緒に購入しました。
ミラーの交換作業に関すること
ミラー交換作業に使用した物
スーパーカブのミラーを交換する際に使用した道具は以下のとおりです。
- 新しいミラー
- 高さ調整用スペーサー
- 12mmスパナ
- 14mmスパナ
- 17mmスパナ
作業手順
スーパーカブのミラーを交換する手順は以下のとおりです。
- 純正のミラーを取り外す
- 純正の変換アダプターを取り外す
- 高さ調整用スペーサーを取り付ける
- 新しいミラーを取り付ける
ちなみにスーパーカブのミラーの取り外し方を知らない方は、こちらの記事にやり方を詳しく紹介しているので参考にしてみてください!
ミラー取り付け作業
まず始めに純正のミラーを12mmスパナを使用して取り外します。
次にスーパーカブに取り付けてある変換アダプターも取り外します。
そして高さ調整用のスペーサーを取り付けます。
正ネジなので時計回りに動かして締めます。
最後に新しいミラーをスペーサーに取り付けて、自分の見やすい角度に調整したら作業終了です。
完成図
新しいミラーを取り付けてみたところ、このような感じの見た目になりました。
以前から取り付けていた風防があるのですが、新しいミラーにも合わせられるようなので、後で取り付けておきます。
正面から見た感じです。
感想
それで取り付けた感想ですが、やはりメッキ加工のミラーはカッコいいですね!
まぁ純正のミラーもお洒落で可愛く決して悪いわけではないのですが、個人的には若干昆虫の触覚っぽい感じが気になります笑
それと視認性に関してですが、ワイドタイプのミラーなのでやはり全体的に見やすくなったとは思います。ただミラー自体に多少の重さは感じますが、取り付けてしまえば関係ないので気にしないようにします。
まだ取り付けてから大した距離を走行していないのでアレですが、総合的に評価をすれば取り替えてよかったと思います。
ただし走行中の振動による鏡面のブレを多少感じる時があるので、ゴムワッシャーを間に挟んでみようかと考え中。
以上でスーパーカブ110(JA44)のミラー交換に関する記事は終わりとなります。
この記事が気に入りましたら、下のアイコンをクリックしてSNSシェアの方をお願いします!
ではさようなら~