意外と簡単に取得できる!
こんにちはchessinuです。
自動車の免許に比べて船の免許を持っている方は少ないと思います。
そもそも「船の免許って誰でも取れるの?」って思われる方が多いはずです。実際に自分も船の免許を持っていない頃はそう思っていました。
でも実は意外と簡単に誰でも船の免許を取得できます。なんなら車の免許よりも簡単に、そして短期間で取ることができるのです。
では「どの様にして免許を取ればいいのか?」ということについてですが、結論から先に言うと「小型船舶教習所」に通うのが一番楽な方法になります。
今回の記事は、その小型船舶教習所の1つである「東京ハーバー」での免許の取得方法、及び「小型船舶免許全般に関する事」について紹介をしていきます。
船舶免許に興味のある方はぜひ参考にしてみてください!
小型船舶免許とは?
船舶免許はザックリ分けると「大型船舶免許」と「小型船舶免許」があります。
- 大型船舶免許(海技士)
- フェリーやタンカーなどで航海士、及び通信士や機関士として働くために必要な資格
- 小型船舶免許
- 水上バイク、及び釣り船やクルーザーなどの操縦資格
大型船舶免許(海技士)
大型船舶免許は名前の通り「フェリー」や「タンカー」など、我々一般人が想像するようなめちゃくちゃデカイ船で、専門的な知識を持った乗組員として働くために必要な資格です。
正確には大型船舶免許ではなく「海技士」という資格らしいのですが、この辺に関してはめちゃくちゃ細分化されているのでぶっちゃけよくわかりません笑
ただ一応少し調べてみたところ、海技士と呼ばれる資格には「機関士」、及び「航海士」や「通信士」などの部門に分かれていたりするそうです。そして更にその中でも「航海士3級」や「通信士2級」みたいにそれぞれに級数があり、その級数に応じて船内でデキる仕事も変わってくるそうです。
まぁ興味がある方はぜひ調べてみてください。
小型船舶免許
小型船舶免許には以下の4つの区分があります。
- 1級小型船舶免許
- 2級小型船舶免許
- 2級湖川小出力限定免許
- 特殊小型船舶免許
1級と2級の違いについて
「1級小型船舶免許」と「2級小型船舶免許」は「20m未満かつ20t未満の船」を操縦することができます。ただし両免許とも「水上バイク」を操縦することはできません。
では1級と2級では何が違うのかと言うと、「操縦できる海の範囲(海里)」と「取得可能年齢」です。
1級 | 2級 | |
区域 | 湖・川・海 | 湖・川・海 |
海里 | 全ての海域 | 海岸から5海里 |
年齢 | 18歳以上 | 16歳以上 |
上の表から分かる通り、2級の場合は16歳で免許を取得できます。ただし取得しても18歳になるまでは「5t未満の船だけの操縦」に制限されます。
そして一番大きな違いは操縦できる「海里」です。2級の場合は海岸から5海里(約9km)と制限が設けられています。ただし一般的な「釣り」や「クルージング」などを楽しむ場合では、必要十分な海里と考えられます。
2級湖川小出力限定免許
こちらは先ほどの2級小型船舶免許のグレードを下げたような感じの免許です。
「湖川小出力」という名前の通り、操縦可能区域は「湖と河川」に制限され、海へ出て操縦をすることができません。また操縦できる船の規模も「小出力」という名前の通り、エンジン出力が「20馬力未満かつ5t未満」という制限が設けられています。
バス釣りなどを楽しみたい方にはちょうど良さそうな免許です。
特殊小型船舶免許
こちらの「特殊船舶小型免許」は、他の小型船舶免許とは全く異なり、船ではなく「水上バイク(オートバイ)・ジェットスキー」を操縦するための資格となります。
ちなみに免許自体は16歳から取得でき、海(海岸より2海里以内)でも操縦することができます。
大学生や社会人のサークル団体などに人気のある免許です。
小型船舶免許を取る方法
小型船舶免許を取得するには以下の3つの方法があります。
- 小型船舶教習所に通う
- 免許スクールに通う
- 独学で国家試験を受験する
それぞれの違いについて
それぞれの取得方法の違いは以下のとおりです。
小型船舶教習所 : 小型船舶教習所での修了審査に合格すれば、国家試験を受ける必要がなく免許取得。
免許スクール : 学科や実技の講習を受けた後、国家試験を受験して合格すれば免許取得。
独学で受験 : 小型船舶教習所にも免許スクールにも通わず、独学で勉強して国家試験を受験して免許取得。
小型船舶教習所のメリット
「国土交通省登録小型船舶教習所」に認定された「小型船舶教習所」で取得する最大のメリットは、「国家試験が免除される」というこの一言に尽きます。つまり小型船舶教習所内で行われる修了審査(ペーパー試験&実技試験)に合格すれば、国家試験を受験することなく小型船舶免許を取得できます。
小型船舶教習所の修了審査に合格後、数週間したら小型船舶免許証が郵送されて自分の手元に渡ります。また「免許の更新」に関しても小型船舶教習所で行うことができるので、「小型船舶免許取得に関する全てのことを教習所内で完結する」ことができます。
自動車教習所と似たような仕組みですが、自動車免許の場合は教習所の修了審査に合格後、わざわざ警察署へ行き「本免学科試験」や「身体検査」を受けてようやく免許が発行されます。なのでどちらかと言うと、自動車教習所と似ているのは「免許スクール」の方になります。
それともう一つのメリットとしては、同じ船に関する趣味を持った人との繋がりができることですね。何か困ったことが合ったり、わからないことがあればすぐに相談することができたりするのも嬉しいです。
小型船舶教習所のデメリット
小型船舶教習所で船舶免許を取得するデメリットはハッキリ言ってほとんど無いです。まぁ強いて言うなら独学で勉強して国家試験を受験する場合よりも「費用が多少かかる」っていうぐらいですかね。
例えば自分の場合は船舶免許の取得の際、小型船舶教習所側に支払った金額は「約10万円」です。独学で勉強して国家試験を受験した場合、どれくらい費用がかかるのかはその人によって違います。
ただ要領がいい人であれば安く済みますが、結局のところ勉強するための教材なりを購入したりしてると、なんやかんやでお金はかかったりします。また独学の方でも「実技」に関しては、免許スクールで勉強されるという方も多いそうです。
まぁ要するに、独学で勉強する時間をお金で買うってことですね。その金額がどこの教習所も大体10万ぐらいなんですが、それが高いと見るか安いと見るかは価値観の違いという感じです。
ちなみに日程が合えば、最短5日間程度で免許を取得することができます。
まとめ
小型船舶教習所で小型船舶免許を取得するメリットとデメリットについてのまとめ
- 国家試験免除
- 人との繋がりができる
- 短期間で免許取得可能
- 費用が多少がかかる
東京ハーバー
それで一口に「小型船舶教習所」と言っても、色々な企業が運営をしています。その中で自分が通っていたのは東京都の港区にある「東京ハーバーボートライセンススクール」という教習所です。
- 場所
- 東京都港区芝浦4丁目22-2
- 最寄り駅
- 田町駅から徒歩約10分
- 電話番号
- 03-5730-2040
- 営業時間
- 月~金 : 9:00~17:30
- 土~日 : 9:00~17:00
場所についての注意点
東京ハーバーボートライセンススクールの教室&受付は2Fにあります。東京ハーバー専用のビルがあるわけではなく、普通に1Fがピーコックというスーパーになっているので見落とさないように気をつけてください。
自分の場合は普通に一回素通りして、結構進んだ後に引き返してきました笑
いやー看板もないから気づかないよ~汗
東京ハーバーのおすすめポイント
東京ハーバーボートライセンススクール側で広報している「セールスポイント/ストロングポイント」は以下のとおりです。
- 自分のライフスタイルに合わせた自由な教習日程を組める
- ベテランの教官の分かりやすい指導
- レインボーブリッジを眺めながらの実技
- 卒業後のスキルアッププランも充実
- アクセスが便利
- 手続きが簡単
実際に自分が通ってみた感想としては、確かに宣伝通りの内容だったと思います。
自分の場合は早く免許を取得し終えたかったので、できるだけ間隔を開けずに講習を詰め込みました。そういったニーズにも対応していたのが良かったです。
ちなみに公式サイトページ上から講習の空き状況を確認でき、簡単に予約を取ることができるのでめちゃくちゃ便利です。また修了審査の合格発表も、ネットからID&PASSを入力して確認することができます。
またアクセスが便利というのも本当です。田町駅東口を出てまっすぐに歩いていけば、約10分程度で東京ハーバーにたどり着きます。
東京ハーバーからレインボーブリッジが近いというのも本当です。
実際の実技講習&実技試験は、東京ハーバーから船で出て矢印の方向に進み、レインボーブリッジが見える東京湾で行います。自分が実技を行った時は天気に恵まれ、周りの景色を楽しみながら操縦することができました。
東京ハーバー公式に合った画像を拾ったものですが、実際に操縦していてもこの様な感じで見えていました。
東京ハーバーにした理由
実を言うと、まぁ特にこれと言った理由はないんです笑
なんせ船の免許なんて初めての完全初心者なので、選ぶ基準が基本的に「金額(費用)」と「場所」ぐらいしかありません。あとはレビューを見てって感じですが、正直どこもかしこも似たりよったりで…。
なので「適当な」と言ったら語弊があるかもしれませんが、何となくここでいいやって感じで友達と決めてしまいました。まぁ強いて理由を挙げるのであれば、(当時)金額が他に比べて安く、また場所も駅から近く通いやすかった点です。
ただ結果的には東京ハーバーにして良かったと思います。講師の方も優しく丁寧で、授業自体も面白かったですからね。
東京ハーバーで小型船舶免許を取るまでの流れ
実際に東京ハーバーで小型船舶免許を取る一連の流れについて紹介をします。
- 申し込みをしてお金を振り込む
- 持っていく書類の準備をする
- 学科講習を受ける
- 修了審査を受ける
- 免許取得
1.申し込みをしてお金を振り込む
ネット又は電話で申し込みをした後、指定の口座にお金を振り込みます。
東京ハーバー側で指示があると思うので、わからないことや心配なことがあれば電話又はメールで聞いてみてください。
2.持っていく書類の準備をする
事前に「本籍地記載の住民票」、及び「証明写真」や「身体検査証明証」などを用意します。
これらは東京ハーバーに郵送せず、初日の学科講習を受ける際に直接持っていきます。
3.学科&実技講習を受ける
東京ハーバー内にある教室で学科講習を受けます。
取得する免許の種類によって講習数や内容は変わってきます。
4.修了審査を受ける
学科&実技講習を受けることにより、修了審査を受ける資格を得ます。
学科と実技のそれぞれに修了審査があり、両方とも合格すると免許が交付されます。
5.免許取得
修了審査に合格した後、2~3週間すると小型船舶免許が郵送で送られてきます。
ちなみに郵送ではなく、直接東京ハーバーに免許を貰いに行くことも可能です。でもわざわざ行くのも面倒くさいので、ほとんどの人は郵送にしてもらっていると思います。
学科&実技講習の内容について
学科に関して
小型船舶免許を取得するには、1級も2級もそれぞれ「学科と実技の両方の試験に合格する」必要があります。
1級の場合は講習が「学科①~④+実技」で、2級の場合は「学科①~②+実技」となり、つまり1級と2級の違いは「学科③~④があるかないか」ということだけです。なお実技に関しては、1級と2級で同じ講習&試験になります。
ちなみに1級だけにある「学科③~④」は何かというと、「海図上に航行計画を作成する方法」などに関して学習をします。
それぞれに海図が配られ、その海図上に三角定規やコンパスなどを使用して航行計画を作成します。実際の修了審査の試験でも「海図を用いた試験」がありました。
また「学科②」と「学科④」を受講後、同日に修了審査を受けることができますが、希望をすれば後日修了審査を受けることも可能です。落ちた場合には、追加費用を払って再度修了審査を受ける必要があった気がします。
なお「学科①~④の講習時間」に関しては以下のとおりです。
- 学科①(9時~17時)
- 学科②(9時~14時半)
- 学科③(9時~17時)
- 学科④(9時~14時半)
実技に関して
学科講習の話をしてきましたが、ぶっちゃけ学科に関してはちゃんと話を聞いていればそんなに難しいことではありません。
ただし実技に関しては、ガチで真剣に講師の話を聞いて手順や方法などを覚えておかないとヤバいです。
というのも、実技講習を朝の9時~15時まで受けた後、強制的にすぐ修了審査の実技試験を受けることになるからです。なので、ほぼぶっつけ本番で試験に望むことになります。さっき初めて船の操縦をしたばかりなのに、いきなりテストは結構キツかったです。
ちなみに実技の内容は「目標地点に向かって進む」、及び「バックのやり方」や「船を停留させる」などがありました。
それと「もやい結び」や「巻き結び」などの「ロープの結び方」も実技試験に出されるので、【東京ハーバー公式のYoutube動画】で事前に確認しておくと焦らずに作業を行うことができます。
終わりに
自分の場合、友達から誘われ何となく船舶教習所に通い出したのですが、実際に教習所で船に関することを勉強し始めると、意外と面白くハマってしまいました。
入り口はどうであれ、やはり興味を持つことが大事だと思わせられましたね。
ぜひ皆さんも船の免許を取ってみてください。
色々と世界が広がるのは間違いないです!
それでは以上で「小型船舶免許の取り方」に関する記事は終わりとなります。
さようなら~