意外と知らない充電方法
こんにちはchessinuです。
今回の記事ではタイトル通り、MSIのマザーボードを使用しているPCの電源をオフにした状態で、USBポートからデバイスを充電する方法について紹介します。
それぞれが使用しているWindows上での設定にもよりますが、基本的にPCが起動している時はUSBポートからの充電に関して特に問題はないと思います。
ただPCを休止状態やシャットダウンして電源がOFFになっている時に、USBポートから充電するには”ある”設定が必要になってきます。
ただし設定と言ってもめちゃくちゃ簡単に出来るのでぜひ参考にしてみてください。
なおMSIの全てのマザーボードで出来るというわけではなく、使用しているマザーボードがその充電機能に対応している必要があります。
どのマザーボードが対応・非対応なのかは分かりませんので、実際に設定して試してみてください。
充電に関する設定方法
PCの電源オフ時に、USBポートから充電できるようにするには以下の2つの方法があります。
充電するデバイス
そして各設定後に、以下のデバイスがUSBポート経由で充電できるのか試してみました。
- iPhone
- iPad
- Androidスマートフォン
- Androidタブレット
BIOS(UEFI)で設定
まず始めに、MSIのBIOS(UEFI)から設定する方法を紹介します。
設定手順は以下のようになります。
- ErP Readyをオフにする
- Advanced Mode
- SETTING
- Advanced
- Wake Up Event Setup
- Resume By USB Device
実際に設定をする
「ErP Ready」というのは、スリープや休止状態時における待機電力を節電するための設定です。
電源オフの際、充電機能に必要な電力を確保するためには、この節電機能はオフにする必要があります。(追記 :節電機能をオンにした状態でも充電することが出来ました。 しかしMSIの公式サポートに聞いた時は必ず「オフ」にしてくれと言われたのですが、まぁここら辺は環境にもよるのかと…)
それではEZ Mode画面で「ErP Ready」機能をオフにします。というより、初期設定状態(デフォルト)であれば元々「オフ」になっていると思います。
次に「F7キー」を押しAdvancedモード画面へと移動します。
そして「SETTING」タブを選択します。
SETTINGタブの中にある「Advanced」項目を選択します。
Advanced項目の中にある「Wake Up Event Setup」項目を選択します。
そして「Resume By USB Device」項目を選択して、「disable」から「enable」へと変更します。
ちなみにこの「Resume By USB Device」という項目は、PCのスリープモード時におけるUSB接続デバイスからの復帰設定という役割があります。
「F10キー」を押し設定の変更を確認したら再起動をします。
MSI Super Chager
MSI Super Chagerは、USBポートの電源をより強力にするモードを持ったWindowsの常駐プログラムです。あらかじめ起動しておくだけで、お使いの携帯電話やタブレットをUSBポートに接続するだけでスーパーチャージャーがお手持ちのモバイル機器の充電を管理します。
<MSI公式サイトより引用>
機能
MSI Super Chargerの機能をまとめると以下のようになります。
- 電源オフ時のスマホの充電にも対応
- 電源オン時にタブレットの充電に対応
- Android / iOS 製品の充電に対応
- 一般的なUSBポートの3倍(1.5A)の電流で充電
インストール方法
もう一つの方法は、「Super Charger」というソフトウェアをインストールして利用します。
MSIの「Dragon Center」を利用している方であれば、Live Updateから直接最新バージョンの「Super Charger」をインストールすることが出来ます。
もし「Dragon Center」ではなく「Command Center」を利用している方は、直接MSIの公式サイトに行って「Super Chager」をインストールしてください。
使い方
「Super Charger」をインストールすれば自動的にプログラムが作動するので、(現時点でのバージョンでは)特に何も設定することなどはありません。
結果
BIOSで設定した結果
フロントパネルUSB | リアパネルUSB | |
---|---|---|
PC電源オン | タブレット以外充電可能 | タブレット以外充電可能 |
PC電源オフ | タブレット以外充電可能 | タブレット以外充電可能 |
BIOSで充電機能を設定すると、電源オフ時でもタブレット以外のデバイスの充電はUSBポートで可能でした。
またPCの電源をオフにした後も、途中でPCが起動することなく安定していました。
Super Chagerを利用した結果
フロントパネルUSB | リアパネルUSB | |
---|---|---|
PC電源オン | 全てのデバイスで充電可能 | 全てのデバイスで充電可能 |
PC電源オフ | 全てのデバイスで充電不可 | タブレット以外充電可能 |
「Super Chager」を使用したところ公式サイトの説明通り、BIOSの充電設定では出来なかったタブレットも充電することが出来ました。
ただし電源オフ時に、リアパネル側のUSBポートだとタブレット以外は充電可能でしたが、フロントパネル側のUSBポートでは全てのデバイスで充電が出来ませんでした。
また「Super Chager」をインストールして休止状態(電源オフ)にすると、何故かしばらくして自動でPCの電源が入ってしまいました。
もちろんシャットダウンすると大丈夫なんですが…
BIOSとSuper Chagerを同時に利用した結果
ちなみにBIOSでの充電機能の設定と「Super Chager」を同時に利用したところ、BIOSで設定した結果と同じになりました。
まぁお互いが干渉しあって不具合が起きるということも無く…という感じです。
おわりに
通常、タブレット端末はスマートフォンなどと比較して充電するのに必要な電力量が大きいので、パソコンが起動している時にタブレット端末を充電したいのであれば「Super Chager」をインストールしてみてください。
しかし自分のPC環境では、何故か勝手にパソコンが起動してしまうので「Super Chager」は使用していません。
BIOSからの充電機能の設定ではタブレット端末の充電は出来ませんが、休止状態などから勝手にパソコンが起動することもなく安定しているので、こちらの設定の方がオススメできるかも?知れませんね。
また各々のPC環境によって結果は変わってくるので、興味があれば一度試してみてください。
以上でMSIのマザーボードで、電源オフ時にUSBポートから充電する方法についての記事は終わりとなります。
また別の記事でお会いしましょう!
さようなら~
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