大切な日常点検
こんにちはchessinuです。
今回はスーパーカブ110(JA44)の前後のタイヤに手動空気ポンプを使用して、空気を入れる方法を紹介していきます。
例えば「日常点検の項目」において、ドライブチェーンの注油や外装の掃除などは、多少サボったところでそこまで大問題にはなりません。
ただしバイクや車の「タイヤの状態」の良し悪しという事に関しては、直結して事故率の高さにも繋がっていきます。
なので必ず日常の点検として、タイヤの空気圧を計り必要に応じて調整をしなくてはいけません。
ただしバイクに空気を入れる場合は「ママチャリ」のような自転車(二輪)などとは少し方法が違うので、最初はわかりにくところがあるかも知れませんが、一度やり方を覚えてしまえば誰でも簡単に出来るようになります。
というわけでぜひこの記事を参考にしながら、スーパーカブのタイヤに空気を入れて空気圧を調節してみてください!
点検する時期
空気圧の点検時期に関しては厳密に決められているわけではないのですが、まぁ乗る乗らずに関わらず最低でも「1ヶ月に1度」くらいは点検した方が良いと思います。
ちなみに自分の場合は「2週間に1度程度」、または「長距離走行の前後」に必ず空気圧の調整をしています。
点検するタイミング
また、空気圧の点検をするタイミングに関しては「走行前の冷間時」に行うのが一般的ではあります。
なぜ冷間時なのかと言うと、走行後ではタイヤ内部の空気が暖められ膨張している状態なので、タイヤの空気圧の計測値が少し高めに出てしまいます。(と言っても本当に微差の範囲ですが)
そして走行後しばらく放置してタイヤが冷えた状態になると膨張が収まり、少し高めに出ていた値の分だけ空気圧が低くなってしまいます。
なので基本的には「走行前の冷間時」に行うと良いと言われていますが、個人的にはぶっちゃけどっちでも良いって感じもしたりしなかったり…。
まぁ温度差による空気圧変動が気になる方は「窒素ガス」とかを入れてみたらいかがでしょうか。
なおガソリンスタンドでスーパーカブのタイヤに空気を入れる方法については、こちらの記事で詳しく紹介していますので合わせて参考にしてみてください!
またスーパーカブのタイヤのパンク修理方法について紹介した記事もあります!
英式・仏式・米式バルブの違いについて
それではまず始めに、英式・仏式・米式バルブの違いについて紹介していきます。
まぁこの辺の事にあまり興味のない人からすると面倒くさい話なのですが、自分で空気を入れるためには絶対に知っておく必要があります。
二輪のタイヤに空気を入れる口部分(エアバルブ)は、大きく分けると英米仏の3種類の形状があります。
英式バルブ
英式バルブは主にママチャリなどの一般的な自転車で採用されており、日本では一番多く使用され普及しているバルブのタイプです。
また英式バルブ自体の構造がとてもシンプルな作りであるので、大体どのご家庭にもあるような空気入れで簡単にタイヤに空気を入れることが出来ます。
英式バルブではこの様に空気を入れます。
仏式バルブ
仏式バルブは主にロードバイクやクロスバイクのような競技用の自転車などに多く使用されており、空気圧の細かな調整に向いているのが特徴として挙げられます。
この仏式バルブの自転車に空気を入れるには、当然ですが仏式バルブに対応している空気入れでなくてはなりません。
しかしご家庭に有るような一般的な空気入れは英式バルブの物なので、仏式バルブには対応していない可能性が高いです。
なので仏式バルブに空気を入れる場合には対応している空気入れを購入するか、又は英式から仏式へ変換できる製品が売っているのでそちらを使用する必要があります。
変換バルブを使用する場合、まず仏式バルブに変換バルブを取り付けます。
そして仏式バルブのタイヤに空気を入れます。
米式バルブ
米式バルブは主にマウンテンバイクやクロスバイクなどの、いわゆる街乗り用の自転車やオートバイクなどに多く使用されています。
また、米式バルブは長時間経過しても空気が漏れにくく、頑丈な構造で出来ているのが特徴として挙げられます。
それでこの米式バルブがスーパーカブに使用されているバルブのタイプになります。
なのでスーパーカブのタイヤに空気を入れるためには、米式バルブに対応した空気入れ、又は米式変換バルブを用意する必要があります。
米式バルブのタイヤにはこの様に空気を入れます。
スーパーカブのタイヤに空気を入れるのに必要な道具
それでは次に、今回スーパーカブのタイヤに空気を入れるのに使用した道具について紹介していきます。
- 空気入れポンプ
- パナレーサー(Panaracer)
- (空気圧測定器)
- エーモン エアゲージ
パナレーサー(Panaracer) 空気入れポンプ
スーパーカブを含め、ほとんどのバイクで「米式バルブ」対応の空気入れを使用してタイヤに空気を入れます。
今回自分が使用したこちらの空気入れは、パナレーサー社製の商品「パナレーサー空気入れ楽々ポンプ」です。
パナレーサー社は主に二輪用品の製造や販売を手がける日本の会社(元親会社パナソニック)で、品質や保証に対してもきちんと管理されているのでとてもオススメできる商品です。
実際に大手のホームセンターであれば大体パナレーサー社製の商品は取り扱っており、またネット(Amazon)などでも大変人気のある商品となっています。
パナレーサー空気入れ楽々ポンプのスペック
「パナレーサー空気入れ楽々ポンプ」のスペックについて簡単に紹介します。
- 対応バルブ
- 英米仏式全て対応
- 空気圧上限
- 700kPa(スーパーカブのタイヤは約200kPa程度必要なので余裕)
- 付属品
- 浮き輪用・ボール用アダプター同梱
- 空気圧計
- 無し
- 価格
- 1,500~1,700円程度
・バルブに関しては英米仏式バルブに対応しているので、家にある二輪ならほぼ全て空気を入れることが出来ます。
・空気圧上限に関しては、スーパーカブ110(JA44)のタイヤは「前輪タイヤが200kPa」で「後輪タイヤが225kPa」が目安値なので700kPaあれば必要十分です。
・付属品に関しては、浮き輪やボールをふくらませる際に、穴に挿して使用するアダプターが付属するので大変便利です。
・空気圧計(エアゲージ)が付いていないタイプなのですが、個人的な考えでは空気圧計は別売りの物を使用しても全然良いと思います。
というのも結構な確率で、付属している空気圧計自体が壊れやすかったり、正確に計れなかったりする場合があります。
また空気圧計が付属する分、値段の方も付いていないタイプと比べて2000円以上高くなったり、また空気入れ本体が無駄に幅をとってしまい逆に使いづらくなったりするからです。
まぁそもそもそこまで空気入れ自体にスペックを求める必要もないので、各自お好きなものを選んでみてください。
エアゲージが付いているオールインワンタイプはこちらになります。
携帯用の空気入れ
- 全長 / 重さ
- 34cm / 200g
- 対応バルブ
- 英米仏式全て対応
- 空気圧上限
- 800kPa(スーパーカブのタイヤは約200kPa程度必要なので余裕)
- 付属品
- 浮き輪用・ボール用アダプター同梱
- 空気圧計
- 無し
- 価格
- 1,500円程度
本体はとても小さく軽量なので、GIVI製リアボックス32Lの中に余裕を持って入れる事ができます。
自分はこの製品を購入してから、「エーモンの空気圧測定器」と一緒にリアボックスに入れて常に携帯していますが、結構役に立つ場面が多いです。
また、自分だけでなく旅先などで出会った人に貸して喜ばれた経験もあります。
エーモン エアゲージ(空気圧測定器)
それで先程述べたとおり、使用している空気入れには空気圧計(エアゲージ)が無いので、タイヤに空気を入れて空気圧を調整するには別に空気圧計を購入する必要があります。
自分が購入して現在もバリバリ使用しているのが、こちらの「エーモン エアゲージ」になります。
エーモン社製(日本企業)のこの商品はネット通販(Amazon)などで一番人気があり、また大手のホームセンターなどでも必ず取り扱っているので信頼もあります。
エーモンエアゲージのスペック
空気圧計「エーモン エアゲージ」のスペックについて簡単に紹介します。
- 最大測定値
- 500kPa
- 材質
- 本体はクロムメッキ
- 真ん中部分はガラス
- 特徴
- 口周りが360度回転する
- 価格
- 約1,000円程度
エーモン社製のエアゲージで測定できる最大の空気圧値は500kPaですが、スーパーカブの空気圧値の目安は「前輪タイヤ200kPa」で「後輪タイヤ225kPa」なので必要十分なスペックです。
使用方法は二輪のタイヤの空気を入れるバルブ部分に、直接エアゲージの口部分を強めに押し当てて計測をします。
また二輪のバルブ部分に押し当てる口部分はぐるりと360度回転できるので、とても計りやすく使いやすい設計になっています。
またリセットボタンを押すことによって、タイヤ内の入れ過ぎた空気を抜いて「減圧」することも出来るのでとても便利です。(ただしコツが必要)
ちなみに自分は赤色を購入して使用していますが、色違いの黒バージョンもあります。ただし黒色はオススメしません。なぜならAmazonのレビューにも書いてあったのですが、目盛りがめちゃくちゃ「読み取りづらい仕様」になっているからです。
エアゲージ ペンシルタイプ
またこちらの「ペンシルタイプ」のエアゲージも持ち運びしやすく使いやすいのでお勧めです。
先ほど紹介したエアゲージと同じ様に、こちらもエアゲージの口部分をタイヤのエアバルブ部分に押し付け測定します。
それで測定結果はどの様に表示されるのかと言うと、面白いことにペンのお尻部分から出てきます。
両方のエアゲージを持っておくと使い分けが出来て良いかも知れません。
スーパーカブに空気を入れる手順
それでは実際にスーパーカブ110(JA44)の前後のタイヤに、先ほど紹介した道具を用いて空気を入れていきます。
作業自体はとても簡単ですが、一応手順の方は以下の様になります。
- タイヤに付いているバルブキャップを外す。
- エアゲージを使用して空気圧を測定する。
- 楽々ポンプで空気を入れる
- エアゲージを使用して空気圧を測定する。
実際にスーパーカブに空気を入れてみる
スーパーカブ110(JA44)の前後のタイヤの空気圧の目安値は、ホンダ公式より以下の様になっています。
- 前輪タイヤ : 200kPa
- 後輪タイヤ : 225kPa
それではまず始めに後輪タイヤから空気を入れていきます。
タイヤのエアバルブの位置を調整するために、ギアをニュートラルに入れてタイヤが回るようにしておいてください。
後輪タイヤの米式バルブのキャップを外します。
キャップを外したら、エーモン社製のエアゲージで空気圧を計測します。
エアバルブ部分にエアゲージの口部分を合わせ、エアゲージを持っている手と反対の手の親指で口部分を支えながら少しだけ力を入れて押し当てます。
参考までにエーモン公式にあった画像を紹介。まぁこんな感じです。
ちなみにタイヤのエアバルブ部分は、(アナログ時計の)2時でも6時でも9時でも何時の位置でもいいので、自分が計測しやすい位置にタイヤを回して調節してください。
個人的にはエアバルブが「12時の位置」にある時が計測しやすいような気がしました。(下の画像では2時の位置ですが)
それで実際に計測してみたところ、約200kPaだったので目安値の225kPaに「約25kPa」足りませんでした。
というわけで、早速空気を入れていきます。(カメラを持っている状態なので両手は使っていません)
空気入れは先ほど紹介したとおり、こちらのパナレーサー社製の「パナレーサー空気入れ楽々ポンプ」を使用して空気を入れていきます。
スーパーカブのバルブタイプは「米式バルブ」です。
なので空気入れの口部分をそれに合わせます。
それでは取り付けて空気を入れます。
空気の入れ方は人それぞれやり方がありますが、自分の場合はまず最初に規定値より高めの空気圧にして、その後にエアゲージで減圧しながら調整するって感じです。
ということで、適当に空気を入れてみました。
エーモンのエアゲージで計測してみると、「約240kPa」になっていました。
目安値の225kPaをオーバーしているので多少空気を抜いても良いのですが、乗っている内にだんだんと抜けてくるので敢えて240kPaのままにしておきました。
ちなみにタイヤ内の空気圧を下げる方法についてですが、先ほど紹介した通りタイヤのエアバルブにエアゲージを取り付けた状態で「リセットボタン」を押すと、タイヤ内の空気が抜けて「減圧」されます。
また、空気入れの口部分をタイヤのエアバルブ部分に押し当てていても、タイヤの中の空気が抜けていきますので、そちらの方法で調節しても大丈夫です。
そして後輪タイヤが終わったら、同じ様にして前輪タイヤも空気圧を調節します。
おまけのドレスアップ
エアバルブ
ついでなんで前後両方のタイヤの空気圧を調整し終わった後、事前に購入しておいたエアバルブを取り付けました。4個入りで500円なのでお得感有り!
まぁ完全に自己満足なんですが、スーパーカブの車体と合わせた色なので似合ってると思います笑
ナンバープレートホルダー
また、ナンバープレートホルダーも青色で統一して取り付けておきます。お洒落なドレスアップ効果の他に、ナンバープレートの防犯や破損などにも役立ちます。
こちらの「ナンバープレートホルダー」に関する記事もオススメです!
リアサスペンション
リアサスペンションも青色で統一しておきます!
スーパーカブのリアサスペンション交換方法に関する記事もぜひ!
スポークラップ
スポークをドレスアップするスポークラップも青色に!
スポークラップ取り付けに関する記事もぜひ!
ブレーキペダルカバーを装着
ブレーキペダルカバーを取付けることにより、ブレーキペダルの「踏みやすさ&滑りにくさ」を向上させました。
ステップのゴムの交換&ペダルに滑り止めゴム取り付け
走行中に足を乗せるステップ部分のゴムも青色に交換しました。
また、シフトペダルが雨の日でも滑りにくいようにゴムのカバーを取り付けました。
ヘルメット
ヘルメットも「Arai CLASSIC AIR」のアイスブルーに買い替えました。
マフラー交換
最後にマフラーの交換もしました!
マフラー交換に関する記事もぜひ!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
道具さえ揃えてしまえば、スーパーカブに空気を入れること自体はとても簡単ですよね。
タイヤの空気圧のメンテナンスをサボってしまうと、本当に命に関わる事故などに繋がる恐れがあるので、必ず定期的にメンテナンスをして確認してみてください。
また家だけではなく、ガソリンスタンドなどでも空気入れを借りて使用することが出来ます。
なので、もしツーリングや買い物などで走行中にタイヤの異変を感じたら、そちらを利用してみるのも良いと思います。
それでは以上で、「スーパーカブ110(JA44)のタイヤに空気を入れる作業方法」についての紹介記事は終わりとなります。
また別の記事でお会いしましょう~!
さようなら~
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