後悔する前に…
こんにちはchessinuです。
近年マット塗装(艶消し塗装)はフェラーリやポルシェなどの「高級外車」にも多く使われており、重厚感や高級感がある反面、それを綺麗に維持するのが「超面倒くさい」ことでも有名です。
そして自分が乗っているGB350もマット塗装(マットジーンズブルー)なんですが、やはり事前に予想していたとおり汚れや傷が目立ちやすい!
ということでその対策として最も有効なのは車体のコーティングだと思うので、今回はその辺の事について紹介した記事となっています。
艶消し塗装(マット塗装)について
- 艶消し塗装に見える理由
- 艶消し塗装の面倒くさい点
- 艶消し塗装に使えるクリーナー
なぜ艶消しカラーに見える?
(以降の図は簡易的なイメージとして作成した物です)
基本的に「艶有り塗装」の場合にはカラー塗装の上に「クリア塗装」を行い、更にそれをコンパウンドなどで磨いてクリア塗装を「滑らかな表面」にしています。
そしてその滑らかな表面に光が当たると「入射光」のほとんどが入射した角度と同じ角度で反射(正反射)をするため、結果として「強い光」が目に届くことになり、その物体(表面)に光沢や艶があるように見えています。(要は正反射の割合が多いと艶有り)
それとは逆に「艶消し塗装」の場合は、基本的にカラー塗装の上にクリアなどの保護塗装やコンパウンド磨きなどは行わず、意図的に表面を「凸凹(でこぼこ)」のままの状態にしてあります。(例外もあり)
そしてその凸凹な表面に光が当たると入射光が様々な角度に「乱反射(拡散反射)」をし、入射角と同じ角度で反射(正反射)をする光の割合(%)が少なくなるので、その物体の表面には光沢がなくなり重厚感のある艶消しカラーに見えています。(要は乱反射の割合が多いと艶消し)
艶消し塗装の面倒くさい点
それでこの艶消し塗装は「凸凹部分」にゴミやホコリが溜まりやすく、洗車をしても奥に入りこんだ汚れが落ちにくかったりします。(雨染みもできやすい…)
ただしその際にムキになってタオル等で強く擦ってしまうと、艶消し塗装を作っている凸凹な表面を壊してしまうので、結果としてその部分だけテカテカに光ってしまい、それを「完全な元の状態(色味)」に修復することはプロでも難しい作業になります。
(下の図はイメージしやすい様に平にしましたが、実際には凸が不規則に削れていくような感じです。)
ということで艶消し塗装は汚れやすいけど掃除がしづらく、また傷がつくと目立つくせにコンパウンドで磨くこともできないので、前もって塗装面に何かしらの対策を講じる必要があります。
ただし艶消しに対応していないテキトーな「ワックス」や「コーディング剤」を使用すると、その部分だけテッカテカの光沢が出てしまう可能性があるので注意が必要です。
うーん、やっぱ艶消し塗装はめんどくせぇ…。(見た目は良いんですけどね)
艶消し塗装の掃除に使えるクリーナー
自分が愛用している掃除クリーナーはワコーズの「フォーミングマルチクリーナー」です。
この製品は「塗装面」や「素材」を選ばずに使用できるため、艶消し塗装の燃料タンクやサイドカバーでも問題なく掃除できるのでとても気に入っています。
他にはヤマハから「艶消し塗装専用クリーナー」も販売されています。
コーティングをした方が良い理由
新車にコーティングをするメリットは以下のとおりです。
- 手入れが楽になる
- 塗装面の深みが増す
- 買取価格に影響
手入れが楽になる
一口にコーティングと言っても色々な種類(材質)の施工方法があるのですが、基本的にはどれも車体の塗装面に「コーティング被膜」を作ることで、傷や汚れや紫外線などから保護をする効果が得られます。(使う材質によって費用も効果も変わる)
ただしコーティングをしたからと言って、傷も汚れも全く付かないわけではなく、あくまでも傷や汚れが「付着しにくくなる」だけなので、コーティングをした後にも「定期的な清掃」は必要となります。
それでもコーティングをしていない状態と比べると手入れがだいぶ楽になり、特に「艶消し塗装」の場合は受ける恩恵が非常に大きいと思います。
塗装面の深みが増す
これが良いのか悪いのかは人にもよりますが、艶消し塗装にコーティングをすると「若干濃くなる印象」があります。(逆に艶有りは光沢が増す印象)
まぁ「深みが増す」と言えば聞こえはいいのですが、やはり人によっては少し気になるポイントかも知れません。
ただしGB350のマットブラックやマットブルーであれば、色の深みが増すことでめちゃくちゃ格好良くなると思います。
買取価格に影響
やはり売る時に「綺麗な状態」だと買取価格も高くなります。
コーティングをする方法
- プロに任せる
- ホンダドリーム
- バイク用品店
- コーティング専門店
- 自分でやる
- バリアスコート
- プレクサス
コーティングの種類
コーティングの種類について自分でも色々調べてみたのですが、ここで全てを紹介するのは不可能だと悟ったので、興味のある方はそれについて詳しく紹介している「コーティング専門店」のサイトを参考にしてみてください。
【サイトリンク】
プロに任せる
ホンダドリーム
基本的にホンダドリームでは「ガラス樹脂コーティング」を納車時のオプションとして行っているようですが、例外的に「セラミックコーティング」など、別のコーティングを行っている店舗もあるようです。
なおホンダドリームで行っている「コーティング内容」や「料金」については各店舗公式ページで紹介しているので、自分が購入する店舗の情報を事前に調べておくと良いと思います。
ただし納車時にしかコーティングは対応しないとか、自宅で掃除するための「メンテンナンスセット」とかは別費用でかかったりするので、自分の場合は断ってしまいました。
バイク用品店
大手のバイク用品店で行っているコーティングサービスを利用する方法もあるのですが、店舗によってやっていたりやっていなかったりするので、事前に公式サイトの方で確認しておく必要があります。
なお以下で紹介する用品店のコーティングは、基本的に艶消し塗装には対応しているそうです。(スタッフに確認済み)
2りんかん
【公式サイト】
ライコランド
【公式サイト】
NAPS
【公式サイト】
コーティング専門店
一口にコーティング専門店と言っても色々あるのですが、例えば有名な所では「秋葉原UDXバイクウォッシュ」が挙げられ、割と多くのGBオーナーの方も利用されているようです。
それで実際に秋葉原UDXバイクウォッシュを利用して、GB350の洗車とコーティングをした様子をYoutubeで紹介されている方(朱鷺長のモトブログ様)がいるので、興味のある方はぜひそちらも参考にしてみてください。
なお【公式サイト】を見る限りでは他と比べて値段も安く、また艶消し塗装にも対応しているので、今度自分も行ってみようとガチで思っているお店です。
自分でコーティングをする
バリアスコート
まぁ正直なところ、車と違いバイクの場合はコーティングをする「面積が狭い」ので、市販のコーティング剤を使用してセルフ作業を行っても全然良いと思います。(むしろコスパ的には最強)
それで艶消し塗装にも使用できるコーティング剤としては、ワコーズ社の「バリアスコート」やプレクサス社の「プレクサス」などが有名で、自分でコーティングをする人のほとんどは、どちらかの製品を使用して作業を行っていると思います。
ちなみに実際にバリアスコート(ガラス系コーティング剤)を使ったことがあるのですが、艶消し塗装はそのままに、元の色味に「濃さ」が増す感じを受けました。
基本的にお金をかけずに自分でコーディング作業を行う場合には、「バリアスコート」を使用するのが一番無難だと思います。(塗るだけなのでとても簡単!)
なお実際の作業の様子については別の記事で紹介しているので、バリアスコートに興味のある方はぜひ参考にしてみてください。
また自分意外にもGB350(マットジーンズブルー)にバリアスコートを使用している方(はらぺこライダー様)がいたので、ぜひそちらも参考にしてみてください。【Twitterリンク】
艶消し塗装の傷を隠す方法
GB350(艶消し塗装)の燃料タンクやサイドカバーの表面に作ってしまった、「浅くて細かい傷」を隠す方法について色々と考えてみました。
- 傷隠しペン
- ワックス&コーティング剤
- コンパウンド&艶消しスプレー
- パーツを買い換える
- シールを貼って誤魔化す
- 気にしないようにする
傷隠しペン
同じ艶消し塗装の「マットブラック(NHC33P)」であれば何となくそれに近い色の傷隠しペンがあり、そもそも黒色なので多少の誤魔化しも効くのですが、自分の「マットブルー(PB417M)」に関してはほぼ同じ色で塗らないと絶対にそこだけ浮く感じになります。(しかもラメがあるのでめちゃくちゃ厄介)
そこでSOFT99やホームセンターなどで「調色」してもらおうと考え、GB350のマットブルーのカラーコード(PB417M)を電話口で伝えたところ、基本的には「車のカラーコード」にしか対応していないとのこと…(‘A`;)
ワックス&コーディング剤
基本的にコーディング剤は傷や汚れが付く前に使用する物ですが、藁にもすがる思いでバリアスコートを試してみた結果、まぁ予想通りほぼ何の効果もなかったですね。笑
あとは傷消しワックスみたいなのもあるらしいのですが、使用したことがないので効果のほどは不明。
コンパウンド&艶消しスプレー
これはもう禁術みたいな感じですが、艶消し塗装をコンパウンドで削って傷を隠し(当然テカテカになる)、その上から艶消しスプレーを噴射して誤魔化す方法もあります。
パーツを買い換える
傷があまりにも酷くて修復不能な場合には、いっそのことパーツごと買い換えてしまう方法もあります。
以下は燃料タンクとサイドカバーの希望小売税込価格。(なお色による価格差はなし)
- 燃料タンク(GB350&GB350S共通)
- 67,870円
- サイドカバー(GB350)
- 7,975円(右)
- 7,975円(左)
シールを貼って誤魔化す
バイク用品店などで売っているシールを貼り付けて傷を隠す方法もあります。
気にしないようにする
「最終奥義キニシナイ」
基本的に見えない箇所の傷であれば、それはこの世には存在しない傷なので無視。
まとめ
まぁ店に任せようが自分でやろうがどちらでもいいのですが、基本的には艶あり艶消し関係なくコーティングを行った方が良いと思います。(後々の手間を考えると)
それでもしコーティングをするのであれば、できるだけ汚れや傷が付く前にしたいので、納車前後で施行をするのが一般的です。
ちなみにもう少し暖かくなったら、自分も秋葉原UDXバイクウォッシュに行ってコーティングをしてもらい、その感想をまた別の記事で紹介したいと思います!
それでは以上でこちらの記事は終わりとなります。
さようなら~