乗り心地を向上させる!
こんにちはchessinuです。
GB350(GB350S)のネックの一つに「足付きの悪さ」がよく挙げられますが、「リアサスペンション」を交換することにより多少改善することができます。
もちろん他にも足付きを改善する方法はありますが、他の方法と比べるとリアサスの交換はお手軽にできる部類に入ると思うので、試しにやってみる価値はあると思います。
ということで今回は、GB350とGB350Sのリアサスペンションの交換方法について紹介していきます。
サスペンションとは
まず始めにサスペンションについて簡単に紹介します。
- サスペンションの役割
- 主なサスペンションメーカー
- GB350(GB350S)専用のサスペンションは?
サスペンションの役割
サスペンションは地面からの衝撃を吸収し、走行中の「安定性」や「乗り心地」を向上させる役割を持つ機構(パーツ)のことで、バイクの場合にはフロントフォーク(≒フロントサス)とリアショック(≒リアサス)がそれにあたります。
なのでこの「サスペンションの性能」により走行中の乗り心地に良くも悪くも影響が出てくるので、バイクにとってはかなり大事な要素になってきます。
主なサスペンションメーカー
サスペンションを販売しているメーカーは色々あるのですが、よく聞く「有名どころ」をいくつか調べてみました。
スウェーデンのメーカーの「オーリンズ(OHLINS)」は実績や性能において業界No.1の地位にあり、このような金と黄色(黒色)を組合わせたカラーが特徴的です。またMotoGPなどの「レース用のバイク」にもよく使われていることから、各バイクメーカーからの信頼度も伺えます。
イギリスメーカーの「ナイトロン(NITRON)」と言えばこの「ターコイズブルー」のサスペンションが特徴的で、日本国内で部品を組み立てて製品の出荷をしていたり、スプリングカラーやレートを注文時に設定することも可能です。
なのでユーザーに寄り添ったメーカーということで、日本国内でもかなりの根強い人気があります。ちなみに10月頃に「GB350専用のリアサスペンション」を10万円程度で販売するとのことです。
タイメーカー?の「YSS」は上記2メーカーに比べると安価ではありますが、性能に関しては特に問題はなくコスパに優れた製品で、Amazonを始めとするECサイトでも人気があったりします。
GB350(GB350S)専用のサスペンションは?
残念ながら2021年8月下旬においては、まだGB350とGB350S専用のリアサスペンションの販売はありません。ただし「デイトナ」と「NITRON(ナイトロン)」がGB350専用のリアサスペンションを開発&販売するとの情報があるので、そちらを待ってみても良いと思います。
ちなみによくYoutubeのGB350(S)の動画で紹介されているリアサスに関しては、あれは専用品ではなく汎用品のリアサスの「取り付け穴の部分」を車種別に変更しているだけなので、別にGB350の車体や乗り心地に合わせて設計されたものではありません。
なので確かに「足つき」は良くなるかもしれませんが、全体的なバランスが崩れて乗り心地に「悪影響」が出る可能性も十分に考えられます。
とか言いつつ、今回自分も汎用品の安いリアサスペンションを取り付けますが…笑
GB350に新しく取り付けるリアサスペンションの紹介
今回GB350に取り付けるリアサスペンションについて簡単に紹介しておきます。
- メーカー
- RFY
- 製品名
- RFY サブタンク付き リアサスペンション 350mm 青色
- 購入場所
- ヤフオク
- 価格
- 約5,000円
- 特徴
- 格安中華製汎用リアサスペンション。色々な車種に取付可能。無段階プリロード。エンドアイを伸ばすことで10mm延長可能。
- 選んだ理由
- 安くてデザインがお洒落。
購入した理由
今回この「RFY」の格安中華リアサスを購入した理由についてですが、デイトナやナイトロンなどの大手バイクパーツメーカーが現在開発している「GB350専用」のリアサスを出すまでの「繋ぎ」として、安いリアサスがどんな感じなのか試しに取り付けてみたかったからです。
なのでハッキリ言って「性能的」には一切期待しないで「見た目」だけで購入しましたが、果たしてどうなることやら…お楽しみに。
まぁ失敗しても値段が値段なだけにダメージは少ないかと思います笑
RFYリアサスペンションの本体&付属品
中身の確認
それでは箱の中身を確認していきます。
本体の「リアサスペンション×2」と、付属品の「10mmカラー×2」と「ピンスパナ×2」が入っています。ただし「取り扱い説明書」に関しては付属されていませんでした。
純正リアサスとの比較
GB350の純正リアサスの長さが「約365mm」でRFYの汎用リアサスの長さが「約350mm」なので、単純に長さだけで考えると交換しても足付きに関してはほとんど効果は無いと思われます。ただしプリロードの調整を行うことで、多少の足つき改善効果はあります。
ちなみにエンドアイ部分を伸ばすことにより「+10mm」の延長が可能で、リアサスの長さを最大で「360mm」にすることができます。
なお上下の取り付け穴内径が「12mm」だったので、純正と同じ「14mm」のカラーに交換する必要がありました。
ちなみに交換方法に関しては100均で売っている「万力」や「ソケット」を利用することで、効率よく楽に作業を行うことができます。
GB350のリアサスペンションの交換方法
GB350(GB350S)のような「ツインショック」の交換作業は、「モノショック」に比べるとめちゃくちゃ簡単なので安心してください。
要は元々取り付けてある純正リアサスペンションを取り外し、そこに新しいリアサスペンションを取り付けるだけです。そしてその後に「プリロード(イニシャル)」を好みで調整するような感じの流れになります。
- 純正リアサスペンションを外す
- 新品のリアサスペンションを取り付ける
- トルクレンチで締める
- プリロードの調整
問題点
ただしGB350の場合はマフラーの「サイレンサー」が絶妙に邪魔な位置にあるため、リアサスペンションの取り付け&取り外し作業が若干面倒くさくなってしまいます。
なのでGB350のサービスマニュアルを見ると、リアサスペンションの交換の際には「サイレンサー」を取り外してから作業を行ってくれとの記載があります。
しかしこれは最後に「トルクレンチ」を使用して締め付ける前提での話なので、今回はサイレンサーを取り外さずに「ショートヘッド」の六角棒スパナを用いて作業を行いました。
つまり右側のリアサスペンションのロワーボルトに関してはトルクレンチを使用せず、ボルトに「目印の線」を引くなどの工夫をして締めることにしたという感じです。
ちなみに「GB350S」の場合はサイレンサーが跳ね上がっているので、特に外す必要もなくそのまま普通に作業できると思います。(多分)
なおマフラー(サイレンサー)を取り外して作業を行いたい場合には、別の記事で脱着方法について紹介していますので、そちらを参考にしてみてください。
使用する道具
あくまでもこれは自分がリアサスペンションの交換に使用した道具なので、全く同じ物で作業をする必要はありません。
- ヘキサゴンソケット(6mm)
- ショートヘッド六角棒スパナ
- ラチェットハンドル
- トルクレンチ
- バイクジャッキ
ジャッキはバイク弄りをする上でとても便利な道具なので、今後自分で何かを取り付けたり整備作業をしようと考えている方は一台持っておいても良いと思います。
それでネット上で一番人気のあるバイクジャッキは、自分も使用しているこの「ツールズアイランド(toolsisland)」の製品だと思います。まぁ参考までに。
GB350のリアサスペンション交換作業~前編~
純正リアサスペンションを取り外す
まず始めに純正リアサスペンションの上部にある「アッパーマウントボルト」と下部にある「ロワーマウントボルト」を、六角棒スパナ(6mm)を使用して取り外します。
ボルトがなめないように気をつけながら取り外します。
下側のロワーマウントボルトも同じようにして外します。
チェーン側にあるリアサスペンションの上下のボルトを取り外し終えました。
続いて先ほど紹介したとおり「ショートヘッド」の六角棒スパナを使用して、「マフラー側」のロワーマウントボルトを外していきます。
そして「4本のボルト」を全て取り外し終えたら、次に「(バイク用)ジャッキ」をスイングアームにかまして、リアサスペンションの脱着作業を行っていきます。
ジャッキでリアサスペンションが抜けやすい高さになるまで持ち上げます。もしジャッキがない場合には両手でリアタイヤを持ち上げて、リアタイヤの下に重ねた新聞紙などを挟んで高さを調整する方法もあります。
正しい高さに設定してあれば、特に力を入れる必要もなくスルッと簡単に取り外せます。
そしてバイクジャッキをこのままの状態にしておき、マフラー側のリアサスペンションも取り外します。
GB350のリアサスペンション交換作業~後編~
新しいリアサスペンションを取り付ける
そして純正のリアサスペンションを取り外し終えたら、いよいよ新品のリアサスペンションを取り付けていきます。
純正のリアサスペンションと長さが違うので、バイクジャッキでスイングアームの高さを調整しながら取り付けます。
反対側も同様にして取り付けておきます。
そして先ほど外しておいた4本の純正ボルトで固定し、最後に「トルクレンチ」にヘキサゴンソケット(6mm)を装着して締めておきます。ちなみに締め付けトルクは特に指定されていなかったので、純正のリアサスペンションと同じ「21N・m」に設定しておきました。
先ほど紹介したとおりマフラー側のロワーマウントボルトに関しては、事前に書いておいた「目印の線」と「手の感覚(手ルク)」を頼りにして締めましたが…まぁ大丈夫でしょう!笑
GB350のリアサスペンションを交換した感想
プリロード(イニシャル)の調整
とりあえずリアサスペンションを取り付け終えたらシートに跨り、「沈み具合」などを確認した後に必要があれば「プリロードの調整」を行っていきます。
ちなみにこのRFYのリアサスのプリロード方式は「無段階型」を採用しているので、「段数型」と比べると細かく調整できるようになっています。
ただ「サグ出し」のような細かい作業は行わず、何となくほどよい硬さに調整しておきました。
交換して走行した感想
純正リアサスに比べるとRFYのリアサスは「底付き」しそうなぐらいスッカスカな感じがして、最初に跨った時は「これ本当に大丈夫なんか!?」って少し戸惑ってしまいました。
ただ走り出すと良くも悪くも純正リアサスとほとんど変わらない乗り心地なので、ぶっちゃけ変えた意味があるのかわからない感じですが、見た目が「オシャレ」になったので良しとしましょう。笑
ちなみに足付きに関しては若干良くなった気がしますが、ただの気のせいな様な気もしますね…。
しかし5,000円の「超格安リアサス」ということで過度には期待していませんでしたが、まぁそこまで悪くもないのかなぁって感じですね。(確実に良くもないですが)
とりあえずデイトナなどからGB350専用のリアサスペンションが販売されるまでは、何とかコイツで粘ってみようと思います。
それでは以上で「GB350とGB350Sのリアサスペンションの交換方法」を紹介した記事終わりとなります。
さようなら~
3 comments
コメント失礼します。私も社外汎用リアサスを見た目だけでかったのですが、カラーのサイズが10mmでしたので交換必要みたいです。
カラーの内径14mmまでわかってるのですが、ブッシュも交換しないといけなさそうで、
カラーの幅は何mmがいいですか?chessinuが購入したカラー教えて頂けたら幸いです。
その場合サスの穴の内径が24mmなのですが、どのサイズのブッシュがよいでしょうか?
トム様、コメントありがとうございます。
実は現在バイクを乗り換えており、手元にGB350が無いので正確な情報をお伝えすることができない状態となっております…。(記事自体も1年以上前の物なので記憶がかなり曖昧)
それでとりあえずAmazonの購入履歴を確認してみたところ、一応カラーに関してはASIN番号で【B01AK1HO48】を購入していました。
またゴムブッシュに関しては購入履歴を探しても見つからないので、おそらく社外リアショックの物をそのまま利用し、力技でカラーを無理やりねじ込んだと考えられます。(グリスなどを用いて)
ただ元のカラーサイズが10mmだとかなりキツイかもしれません。自分の場合は12mmだったので何とか押し込めたのではないかと思われます。
あまり参考にならず申し訳ございませんm(_ _)m
ありがとうございます。とても参考になりました。