転ばぬ先の杖
こんにちはchessinuです。
やはりGB350(GB350S)に乗ると「ツーリング」に行きたくなりますよね。
実際にGB350は性能的に考えてもめちゃくちゃ「ツーリング向きのバイク」だと思いますし、周りの風景にも映えて凄くお洒落だと思います。
でもツーリング時には色々な「トラブル」が発生します。
そしてそのトラブルの中でも本当によくある「ガス欠問題」を解決するため、個人的にお勧めする「GB350&GB350S」に似合うであろうガソリン携行缶について紹介した記事となっています。
どのガソリン携行缶を購入すれば良いのか迷っている方は、ぜひこちらの記事を参考にしてみてください!
ガソリン携行缶について知識
ガソリン携行缶はとても便利な物ですが、その中に入れる「ガソリン」はとても危険な物質です。なのでガソリンを取り扱う際には、細心の注意を払う必要があります。
しかし自分はこの辺の分野に関してあまり知識がなかったため、ネット上で色々と調べてみたのですが、やはり事前に知っておいた方が良いと思える事がたくさん有りました。
ということで、この項目では「ガソリン携行缶を所持する上で必要な知識」を簡単にまとめてみましたので、ぜひ参考にしてみてください。
- ガソリンの性質
- 危険物運搬用の規格
- ガソリンの保管方法と廃棄方法
- ガソリンを携行缶に給油する方法
ガソリンの性質
ガソリンは原油を精製して作られる「石油製品の1つ」です。皆さんご存知の通り、主に車やバイクなどの燃料として使用されています。
またガソリンは石油製品の中でも「沸点が低く揮発性が高い」ため、使用または保管に関して適切に取り扱う必要があります。
ちなみにガソリンの元々の色は「無色透明」ですが、軽油や灯油と分かりやすく区別するために色を「オレンジ色」に着色してあります。
なお軽油は「淡黄色」で灯油は「無色」です。
- 沸点が低い
- 揮発性が高い
- 引火しやすい
- 非水溶性
- オレンジ色
危険物運搬容器の規格
危険物運搬容器には以下の2つの「規格」があるそうです。どちらかの規格の合格認定を受けていないと、ガソリンを入れる容器として使用することが出来ません。
なので灯油などを入れている「非規格」のポリ容器を使用し、ガソリンを保存することは「消防法で禁止」されているので注意してください。
- KHK規格
- UN規格
KHK規格
KHKとは危険物保安技術協会(Kikenbutsu Hoangizyutsu Kyokai)という消防法に基づいて設立された特別民間法人で、ここの認証を受けた製品には「KHK認定マーク」が付与されます。
こちらのKHK認定マークは「国内陸上輸送」のみに対応しています。
UN規格
UN規格は国際連合危険物輸送勧告(United Nations~)という「国際規格」で、日本船用品検定協会という一般財団法人の認証を受けた製品には「UN認定マーク」が付与されます。
こちらのUN認定マークは国際規格なので、国境を超えた船舶での移動または飛行機での移動にも対応しています。
ちなみにこれらの「認定マーク」は、ガソリン携行缶の本体部分に「刻印」されていることが多いので確認してみてください。(画像はUN認定マーク)
少し見えづらいのですが以下の様に刻印されています。
- 【1A1/Y/150/19】
- 【TW/YG CR0029】
この数字と記号にはそれぞれ「製造者」「製造国」「製造年」「水圧試験圧力」…etcの意味があるので、気になる方はぜひ調べてみてください。
ガソリンの保管方法と廃棄方法
保管方法
ガソリンが入っている携行缶は、基本的に直射日光を避けた「暗い冷所」に保管しておきます。また同時に、振動や温度変化が少なく「安定した場所」も好ましいです。
ただしガソリンは酸化して確実に「劣化」をするので、数ヶ月を超えるような長期保存は安全面を考慮すると止めたほうが良いです。
例えば自分の様にバイクのツーリングの際に使用するという場合は、そのツーリングの当日にガソリンスタンドで携行缶に給油しておき、そしてその日の内に携行缶内のガソリンを使い切るという方が良いと思います。
まぁとにかく「長期の保管」は出来るだけ避けたほうが良いという事です。
- 携行缶の蓋を密閉する
- 携行缶内は満タン状態が好ましい
- 直射日光を避けて冷所に保管
- 振動や温度変化の少ない場所に保管
- 長期間の保存は厳禁
廃棄方法
基本的にガソリンは給油したら短期間で使い切るのがベストですが、しかし実際には色々な事情があるので必ずそうすることが出来ない場合もあります。
例えば数年間乗っていなかったバイクなどにガソリンが入っていた場合、その古いガソリンは必ず「処理」しなければなりません。
ではどの様に処理するのかと言うと、古いガソリンを携行缶に入れて「ガソリンスタンドに持っていく」のが良いです。自分で中和させて処理するみたいな事も出来るようですが、素人がやるのはオススメできません。
ただし処理費用がいくらかかるのかなどは分かりませんので、事前にガソリンスタンドに電話して聞いておくと良いと思います。
- ガソリンスタンドに持ち込む
- 自分で処理作業は出来るだけ行わない
ガソリンを携行缶に給油する方法
ガソリンは必ずガソリンスタンドの「スタッフさん」に直接入れてもらう必要があります。
なのでセルフスタンドへ行き、自分で携行缶の中へ勝手にガソリンを給油することは禁止されています。ただしセルフスタンドでもスタッフさんに頼めば大丈夫です。
なお京都アニメーションでの例の事件があって以来、携行缶へガソリンを給油するのには「身分証明書」が必要になりました。
なのでガソリンスタンドへ運転免許証を持って行くと、向こうでそれをコピーします。そしてその後、使用目的などを口頭で答えることになります。
ガソリンスタンドにもよりますが、簡単な記入用紙を渡されて書く場合もあるそうです。
- 自分で給油するのは禁止
- 身分証明書が必要
ガソリン携行缶の選び方
ガソリン携行缶を選ぶ上で、個人的に大事にしているポイントは以下の3つです。
- 容量(大きさ)
- デザイン
- 使いやすさ
容量(大きさ)
まず始めに考える必要があるのは、ガソリン携行缶の「容量(mL)」についてですが、一般的にバイクで持ち運ぶのにベストなガソリン携行缶の容量は「0.5Lまたは1.0L」とされています。
理由としては単純に、それ以上容量が大きくなると持ち運ぶのに邪魔になるからです。
そもそもガソリン携行缶はツーリング先でのガス欠という「非常事態」に使用する物なので、その時に最低限の給油ができれば良いはずです。
例えば燃費がすこぶる悪いバイクに乗っているとかであれば、ガソリン携行缶の容量が1.0Lでは少ないと心配になるかもしれません。
しかし我らが「GB350」の燃費はWMTCモード値で「41.0km/L」あるので、単純に容量1.0Lのガソリン携行缶が一本あれば41.0km近くは走れるので十分過ぎるほどです。
もしそれでも心配であれば、容量2.0Lのガソリン携行缶を買うのではなく、容量1.0Lのガソリン携行缶を2本買った方が良いと思います。
デザイン
ガソリン携行缶の容量が決まったら、次に考えるのは「デザイン」です。
たかがガソリン携行缶なのに「デザインなんて大事なの?」って思うかもしれませんが、やはり持ち運んで使用する物なので、見た目がダサいものは極力避けたいです。
そのバイクに合ったデザインを選ぶのも、やはり楽しみの一つではあります。
「GB350」は外観が凄く無骨なデザインで「THE 男のバイク」って感じなので、ガソリン携行缶もそれに合う無骨なデザインの物を選びました。
使いやすさ
最後に考えたのはガソリン携行缶の「使いやすさ」です。
おそらくこれが選ぶ上で一番大事なことだと思うのですが、実際に使用してみないと使いやすさなんて分からないんですよね…。
それで色々と調べてみたのですが、「使いやすさ」という点に着目すると、「給油ノズル一体型」と「給油ノズル分離型」に分けることができます。
それで結論から先にいうと、個人的には「給油ノズル一体型」の方が便利だと思ったので、こちらのタイプを購入しました。
まとめ
上記の事をまとめると以下のとおりです。
- 容量は1.0L
- 無骨なデザイン
- 給油ノズル一体型
実際に購入したガソリン携行缶を紹介
それでは先ほどまとめたポイントを考慮して、実際に購入したガソリン携行缶の紹介をします。
- 製品名
- X-EUROPE(クロスヨーロッパ) BT-1000
- 製造国
- 台湾
- 認定規格
- UN規格合格
- 容器の容量
- 1.0L
- 容器の寸法
- 高さ : 幅 : 奥行き = 19.1cm : 9.3cm : 9.3cm
- 容器の質量
- 約300g
- 容器の材質
- 電気亜鉛メッキ鋼板(0.6mm JIS規格合格)
- キャップ部分は錆びにくいステンレス
補足事項
自分が購入したX-EUROPEの容量は「1.0L」ですが、これより小さめのサイズの「0.5L(500mL)」の「X-EUROPE BT-500」もあります。
ただ個人的には「1.0L」の方が、コスパ的にも利便性で考えても絶対に良いと思います。流石に500mLだとちょっと少な過ぎる感じがしますね。
X-EUROPE BT-1000の外観
「X-EUROPE BT-1000」の付属品は以下のとおりです。
- ガソリン携行缶本体
- ガソリン携行缶を入れる袋
- 取扱説明書
ガソリン携行缶本体の紹介
皆さんどうですかこの無骨な感じ!?
個人的にデザイン面では「100点」をあげたいぐらいに気に入っています。
以前他のバイクで使用する時に購入したガソリン携行缶たちと比べても、同じ容量でありながら「縦に短く横に太い」ので、バイクで持ち運ぶ時にも邪魔にならないはずです。
そしてもう一つ他のガソリン携行缶と比べて優れている点があり、それは「給油ノズルが分離」されていないことです。
他のガソリン携行缶の場合だと、給油ノズルを別に持ち運ばなければならないのですが、このX-EUROPEに関しては「給油ノズルを蓋」として利用しているので一体型となっています。
これをこの様に組立てて使用します。
ただしガソリンの中に給油ノズルが浸かっている状態だったので、使用する前にウエスかタオルでノズルを拭く必要があります。
付属品について
まぁハッキリ言って付属している黒い袋は、完全な「おまけ程度の品質」なので使わない方が良いです。
布の生地が薄すぎて下が透けている…これは100均で売っている袋とかの方が全然質がいいレベルですね。
ガソリン携行缶の使い方や保管の仕方などについて詳しく書かれているので、使用する前に取扱説明書を必ずよく読んでおいてください。
ちなみに「GB350 キャンディークロモスフィアレッド」に乗っている方であれば、先ほどの赤い色の携行缶が似合うかもしれませんので一応紹介しておきます。
実際にGB350に給油してみる
それでは実際に「GB350」に給油してみたいと思います。
まずはガソリンスタンドに行き、スタッフさんに身分証(免許証)を提示してガソリンを携行缶の中に入れてもらいました。
事前に注ぐ準備をしておきます。
GB350のガソリンタンクの蓋を取り外してから、ゆっくりとこぼさないように注いでいきます。
携行缶内の全てのガソリンを注ぎ終えたら、ノズルを元に戻して給油作業終了です。
しばらくガソリン携行缶を使用しない場合は、携行缶内に残っている微量のガソリンを気化させるために、口を開けて外の換気のいい場所に放置しておくか、ウエスなどでガソリンを拭き取っておくと良いと思います。
ツーリング時の収納場所について
これが結構悩ましい問題で、安全性を考慮するとヘルメットホルダーに引っ掛けて走行するのは駄目です。
まぁ一番無難方法としては「ガソリン携行缶ホルダー」を購入して使用することですが、結構いいお値段するんですよね…。
なので中には「ドリンクホルダー」をガソリン携行缶として利用している人もいたりします。
他には揺れないようにリアボックスやサイドバッグの中で固定しておくことですかね。
ちなみにインドではこのような、サイドに取り付ける「専用のホルダー?」があるようなので羨ましく感じます。
まぁここら辺に関しては、もう少し「アクセサリーパーツ」が充実してきたら解決すると思うので楽しみにしています。
それでは以上で「GB350&GB350S」に似合う、オススメのガソリン携行缶を紹介した記事は終わりとなります。
さようなら~
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